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木から落ちた猿

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モチョパット macapat とは?

 ガムラン(ジャワの古典民族音楽の一種)に詳しい人は良くご存知だろうし、いまさらなのだが、「スラット・トリポモ Serat Tripama 」の解説を紹介する前に、とりあえずジャワの伝統的詩形式、モチョパット macapat について解説しておこうと思う。Wikipedia bahasa Indonesia /macapat の項の記載をまとめておく。最後の参考文献もWiki が挙げていたものである。現地でジャワの人の発音を聞くと最後の t が落ちてモチョパに聞こえるのだが、ここではモチョパットと表記しておく。

モチョパット Macapat

 モチョパットとはジャワの伝統的詩形式、歌謡(トゥムバン tembang)形式のひとつである。各連の詩句はゴトロ(ガトラ) gatra と呼ばれ、各ゴトロの音節数(グル・ウィランガン guru wilangan )が定められている。歌謡で歌われる場合はグル・ラグ guru jagu という。モチョパットの名称はバリ、ササク、マドゥラ、スンダといった他の文化圏にも見られる。さらにパレムバンやバンジャルマシンといった地域にもかつては存在した。ふつうモチョパットの語は「モチョ・パパット・パパット maca papat-papat (四音節づづ読む)」を意味すると考えられている。これは、かつては四音節で構成されていた名残りであるといわれる。語源に関しては他の解釈もある。モチョパットはモジョパイト王国末期、ワリ・ソゴの活動の影響から生まれたと考えられている。しかしこれは中部ジャワの状況に限定されている。であるから、東部ジャワやバリ島では、モチョパットはイスラム到来以前から知られていたといわれている。

 マタラム新王国時代からモチョパットの形式 metrum を用いたジャワ古典文学の作品が一般に書かれるようになった。散文形式(ガンチャラン gancaran という)は一般的には文学作品には用いられず、「目次 daftar isi 」のみに見られる。トゥムバン・モチョパットの形式で書かれたジャワ文学の例として、「スラット・ウェドトモ Serat Wedhatama 」、「スラット・ウランレー Serat Wulangreh 」や「スラット・コロティド Serat Kalatidha 」が挙げられる。

 ジャワの伝統的詩作品や歌謡(トゥムバン)は一般には三つのカテゴリーに分けることができる。トゥムバン・チリ tembang cilik (短編・小形式)、トゥムバン・トゥガハン tembang tengahan (中編・中形式)、そしてトゥムバン・グデ tembang gedhe (長編・大形式)である。モチョパットはトゥムバン・チリ、もしくはトゥムバン・トゥガハンに分類される。いっぽう、トゥムバン・グデに分類されるものは「カカウィン」(ジャワ古語詩)である。とはいえ、マタラム新王国の時代には、音節の長短を使い分けることは未だ無かった。またトゥムバン・トゥガハンは、中世ジャワ語の伝統詩「キドゥン kidung 」に見出すことができる。〈訳者:この文節やや意味不明。〉

 カカウィンに比べれば、モチョパットの形式はジャワ語により適したものであるといえよう。というのもカカウィンはサンスクリット語に基づいた形式であり、モチョパットと異なり詩句の長短を無視しているからである。〈訳者:文意不明。カカウィンにもメータ meta と呼ばれる定型形式があり、詩句の長短は当然設定されている。〉

語源
 一般的にモチョパットは「モチョ・パパット・パパット maca papat-papat (四音節づづ読む)」を意味するといわれ、四音節を一単位としてしていた名残であるという。これは語源解釈にすぎず、他の解釈もある。ジャワ文学研究者アープス(Bernard Arps)はその著『トゥムバンの二つの伝統 Tembang in two traditions 』において別の意味付けを提示している。
 そこでは「パ pat 」の語は、モチョパットの歌謡に関連して、ジャワ文字の母音記号(サンダンガン sandhangan )の数を参照したものであるという説が挙げられている。〈原著を読んでいないので、現段階では詳細が不明だが、サンダンガンと4という数字の因果関係は不明。〉

 ロンゴワルシト著の「スラット・マルドウォラグ Serat Mardawalagu 」によれば、モチョパットとは「モチョ・パ・ラグ maca-pat-lagu 」(四音づつ歌う)の語が縮まったものであるという。「モチョ・パ・ラグ」の他に「モチョ・ソ・ラグ maca-sa-lagu 」、「モチョ・ロ・ラグ maca-ro-lagu 」、「モチョ・トゥリ・ラグ maca-tri-lagu 」があるという。通説では「モチョ・ソ」は最古の詩で、神によって創られ、詩仙ヴァールミーキに伝えられたといい、クディリ国のヨギスウォロ Yogiswara 王宮の詩人たちによって発展させられたという。
 この問題は今日トゥムバン・グデと呼ばれる形式も含んでいる。トゥムバン・グデに含まれる「モチョ・ロ」では、各ププ pupuh (トゥムバンの連=スタンザ=詩節)は、各連の音節数も四よりも少なく、ヨギスウォロで創作されたものと合致しない。第三の分類であるトゥムバン・トゥガハンの「モチョ・トゥリ」はジャンガラ王宮のプンデト(僧侶)、ルシ・ウィロモコ Resi Wiratmaka によって創作され、パンゲラン・パンジ・イヌカルトパティ pangeran Panji Inokartapati とその兄弟によって完成されたというのが通説である。そして最後にモチョパット、つまりトゥムバン・チリがスナン・ボナン Sunan Bonang (ワリ・ソゴの一人)によって創作され、すべてのワリ(イスラム伝道師)たちに伝えられたという。

モチョパットの歴史

 モチョパットは一般的にはモジョパイト王国末期にワリ・ソゴの影響下で創られたと考えられているが、これは中部ジャワの地域に限定された話である。であるから、東部ジャワやバリ島ではイスラム到来以前からモチョパットが知られていたことになる。バリと東部ジャワで著名な文献として、西暦1334年に完成したといわれる「キドゥン・ランガラウェ Kidung Ranggalawe 」と題されるものが例として挙げられる。この年代記とバリに見られる写本のすべては、より近年のヴァージョンではないかと疑問視されてもいる。

 モチョパットの成立年代に関しては、カカウィンとの関わりから、二つの異なる見解がある。プリヨフトモ Prijohoetomo はカカウィンとトゥムバン・グデの橋渡しとしてモチョパットが成立したとの見解を提出した。この見解はプルボチャロコとズートムルデル Zoetmulder によって否定された。二人によれば、ジャワ起源の詩形式であるモチョパットはカカウィンよりも古い年代に成立したものであり、ゆるやかにインドの影響を受けて形成されて行ったものであるという。〈訳者:ズートムルデルらによれば、サンスクリット語に基づいた雅語である、カカウィンに対して、同時代にすでに現地語であるジャワ古語を用いた詩形式があるていど発展していたという。〉

モチョパットの構成

 モチョパットの文学作品は通常いくつかのププ(詩節・連=スタンザ)に分けることができ、各々のププはさらにいくつかのポド pada (連)に分けることが出来る。各ププには同形の構成が適用される。このムトルム(metrum 形式)は語られるテキストの性質によって決定される。

 ポドの数は各ププによって異なり、使用される文字数に依存する。各ポドはさらにラリ larik (行)またゴトロ gatra (句)に分けられる。各ラリ/ゴトロはさらに音節/ウォンド wanda に分けられる。各ゴトロは定められた音節を持ち、同じメロディーで歌うことができる。

 音節数の適用規則をグル・ウィランガン guru wilangan という。各々のラリ/ゴトロに与えられるメロディーをグル・ラグ guru lagu という。

モチョパットのムトルム(形式)の種類

 主要なモチョパットのムトルム(形式)の数は15種ある。これらのムトルムはトゥムバン・チリ、トゥムバン・トゥガハン、トゥムバン・グデの三つに分類される。トゥムバン・チリに分類されるムトルムは9種、トゥムバン・トゥガハンは5種、トゥムバン・グデは1種である。

モチョパット分類

(1)トゥムバン・チリ/スカル・アリ Sekar alit (9種)

ダンダングロ Dhandhanggula


 ダンダングロはルウェス luwes(美しい・柔軟性がある)性質のムトルムとされる。この形式はワリ・ソゴの一人、スナン・カリジョゴの創案とされる。

ゴトロ数10行 
第1行10音節、脚韻 i
第2行10音節、脚韻 a 
第3行8音節、脚韻 'e 
第4行7音節、脚韻 u 
第5行9音節、脚韻 i 
第6行7音節、脚韻 a 
第7行6音節、脚韻 u 
第8行8音節、脚韻 a 
第9行12音節、脚韻 i 
第10行7音節、脚韻 a

Prajeng Medhang Kamulan winarni (10-i)
narendradi Sri Jayalengkara, (10-a)
kang junebeng nerpatine, (8-'e)
ambek santa budi alus, (7-u)
nata dibya putus ing niti, (9-i)
asih ing wadya tantra, (7-a)
paramarteng wadu, (6-u)
widagdeng mring kasudiran, (8-a)
sida sedya putus ing agal lan alit, (12-i)
tan kenger ing aksara. (7-a)

(訳)
ムダン・カムラン王国の話をしよう
時は偉大なる王、スリ・ジョヨルンコロの時代
彼が王に即位した
穏やかで洗練された思考を持つ人
政(まつりごと)の知に長けた最上の王
兵たちを愛で
女たちを愛する
英雄の魂はゆるぎなく
肉体と精神の働きは目覚ましく
魔術も通じない

マスクマムバン Maskumambang

ゴトロ数4行 
第1行12音節、脚韻 i
第2行6音節、脚韻 a 
第3行8音節、脚韻 i 
第4行8音節、脚韻 a 

Gereng-gereng Gathotkaca sru anangis(12-i)
Sambaté mlas arsa (6-a)
Luhnya marawayan mili (8-i)
Gung tinamêng astanira (8-a)

シノム Sinom

ゴトロ数9行 
第1行8音節、脚韻 a
第2行8音節、脚韻 i 
第3行8音節、脚韻 a 
第4行8音節、脚韻 i 
第5行7音節、脚韻 i 
第6行8音節、脚韻 u 
第7行7音節、脚韻 a 
第8行8音節、脚韻 i 
第9行12音節、脚韻 a

Tyas kumlungkung kumawagya, (8-a)
luwih maning lamun uwis, (8-i)
munggwing luhuring turangga, (8-a)
ngembat watang numbak siti, (8-i)
katon wsthanya kadi, (7-i)
kurang mungsuhing ngapupuh, (8-u)
anyanderaken kuda, (7-a)
mamprung alok cerik-cerik, (8-i)
kang mangkana mung samono notoging prana. (12-a)

キナンティ Kinanthi

 キナンティ形式はガンドゥルン gandrung (恋慕)、ピウラン piwulang (教訓)の性格を持つ。通説ではスルタン・アディ・エルチョクロ Sultan Adi Erucakra によって創案されたという。

ゴトロ数6行 
第1行8音節、脚韻 u
第2行8音節、脚韻 i 
第3行8音節、脚韻 a 
第4行8音節、脚韻 i 
第5行8音節、脚韻 a 
第6行8音節、脚韻 i 

Anoman malumpat sampun, (8-u)

Praptêng witing nagasari, (8-i)

Mulat mangandhap katingal, (8-a)

Wanodyâyu kuru aking, (8-i)

Gelung rusak awor kisma, (8-a)

Ingkang iga-iga kêksi. (8-i)

(ヨソディプロ編纂「スラット・ロモ Serat Rama 」から)

アスモロドノ Asmaradana

ゴトロ数7行 
第1行8音節、脚韻 i
第2行8音節、脚韻 a 
第3行8音節、脚韻 'e 
第4行8音節、脚韻 a 
第5行7音節、脚韻 a 
第6行8音節、脚韻 u 
第7行8音節、脚韻 a 

Aja turu soré kaki (8-i)
Ana Déwa nganglang jagad (8-a)
Nyangking bokor kencanané (8-'e)
Isine donga tetulak (8-a)
Sandhang kelawan pangan (7-a)
Yaiku bagéyanipun (8-u)
wong welek sabar narima (8-a)

ドゥルモ Durma

ゴトロ数7行 
第1行12音節、脚韻 a
第2行7音節、脚韻 i 
第3行6音節、脚韻 a 
第4行7音節、脚韻 a 
第5行8音節、脚韻 i 
第6行5音節、脚韻 a 
第7行7音節、脚韻 i

Damarwulan aja ngucireng ngayuda, (12-a)

Baliya sun anteni, (7-i)

Mangsa sun mundura, (6-a)

Lah Bisma den prayitna, (7-a)

Katiban pusaka mami, (8-i)

Mara tibakna, (5-a)

Curiganira nuli. (7-i)

(ランゲンドリヤン Langendriyan から)

パンクル Pangkur

ゴトロ数7行 
第1行8音節、脚韻 a
第2行11音節、脚韻 i 
第3行8音節、脚韻 u 
第4行7音節、脚韻 a 
第5行12音節、脚韻 u 
第6行8音節、脚韻 a 
第7行8音節、脚韻 i 

Lumuh tukua pawarta, (8-a)

Tan saranta nuruti hardengati, (11-i)

Satata tansah tinemu, (8-u)

Kataman martotama, (7-a)

Kadarmaning narendra sudibya sadu, (12-u)

Wus mangkana kalih samya, (8-a)

Sareng manguswa pada ji. (8-i)

(Haji Pamasa、ロンゴワルシト)

....................................
Mingkar mingkuring angkara, (8-a)

Akarana karenan mardi siwi, (11-i)

Mangka nadyan tuwa pikun, (8-u)

Yen tan mekani rasa, (7-a)

Yekti sepi sepa lir asepa samun, (12-u)

Samangsane pakumpulan, (8-a)
Gonyak ganyuk nglelingsemi. (8-i)

(マンクヌゴロ四世「スラット・ウェドトモ Serat Wedhatama 」から)

ミジル Mijil

ゴトロ数6行 
第1行10音節、脚韻 i
第2行6音節、脚韻 o 
第3行10音節、脚韻 'e 
第4行10音節、脚韻 i 
第5行6音節、脚韻 i 
第6行6音節、脚韻 u 

Jalak uren mawurahan sami, (10-i)

Samadya andon woh, (6-o)

Amuwuhi malad wiyadine, (10-e)

Ana manuk mamatuk sasari, (10-i)

Angsoka sulastri, (6-i)

Ruru karya gandrung. (6-u)
(Haji Pamasa, Ranggawarsita)

ポチュン/プチュン Pocung/pucung

 プチュンは12種のジャワ詩形式(トゥムバン・モチョパ)のひとつで、ひじょうにシムプルな形式である。〈訳者:上記の説明でトゥムバンの種類は12と表記されているが、実際は15種ある。誤植か?〉プチュンはふつうポチュンとも呼ばれる。プチュンは供養の際に歌われるものである。というのも、埋葬のときの死体を意味する「ポチュン pocung 」に近い言葉だからである。またポチュンには、鮮度の良いウォウォハン woh-wohan (果物)という意味もある。また「チュン cung 」の語は面白いクンチュン(前髪の房、髷のようなもの)を想起させる。というわけでこのトゥムバンは面白おかしい内容のパリカン parikan またブデカン bedhekan (tebakan)〈パリカン parikan=2連2節から構成される詩形式。サムピラン sampiran (皆で朗唱する部分)を含む〉として発展した。
 プチュンはクンドゥル kendur (緩い)性格のものであり、物語的クライマックスや内容を持たない。プチュンは特定の規則を持って作られ、語数などがランダムではない。
 トゥムバン・プチュンの規則を下記に記す。
1.グル・ゴトロ Guru gatra=4
この詩は4連(行)の詩句からなる。
2.グル・ウィランガン Guru wilangan=12、6、8、12
各連は上記の音節数で作られる。第一連は12音節、第二連は6音節、第三連は8音節、第四連は12音節となる。
3.グル・ラグ Guru lagu=u, a, i, a
各連の脚韻はu、a、i、a の母音で歌われる。

ゴトロ数4行 
第1行12音節、脚韻 u
第2行6音節、脚韻 a 
第3行8音節、脚韻 i 
第4行12音節、脚韻 a 


Ngelmu iku kelakone kanthi laku (12-u)
Lekase lawan kas (6-a)

Tegese kas nyantosani (8-i)

Setya budya pengekesing dur angkara (12-a)

(2)トゥムバン・トゥガハン/スカル・マディヨ Sekar madya (5種)

ジュルドゥムン Jurudhemung

ゴトロ数7行 
第1行8音節、脚韻 a
第2行8音節、脚韻 u 
第3行8音節、脚韻 u 
第4行8音節、脚韻 a 
第5行8音節、脚韻 u 
第6行8音節、脚韻 a 
第7行8音節、脚韻 u 

「スラット・プラナチトロ Serat Pranasitra 」から

ni ajeng mring gandhok wétan (8-a)
wus panggih lan Rara Mendut (8-u)
alon wijilé kang wuwus (8-u)
hèh Mendut pamintanira (8-a)
adhedhasar adol bungkus (8-u)
wus katur sarta kalilan (8-a)
déning jeng kyai Tumenggung. (8-u)

マンクヌゴロ四世の作品「スラット・スカル・スカラン Serat Sekar-sekaran 」より

cirining serat iberan (8-a)
kebo bang sungunya tanggung (8-u)
saben kepi mirah ingsun (8-u)
katon pupur lalamatan (8-a)
kunir pita kasut kayu (8-u)
wulucumbu Madukara (8-a)
paran margane ketemu (8-u)

ウィランロン Wirangrong

ゴトロ数6行 
第1行8音節、脚韻 i
第2行8音節、脚韻 o 
第3行10音節、脚韻 u 
第4行6音節、脚韻 i 
第5行7音節、脚韻 a 
第6行8音節、脚韻 a 

パクブウォノ四世 Sinuhun Pakbuwana IV 作「スラット・ウラン・レー Serat Wulang Reh 」から

dèn samya marsudêng budi (8-i)
wiwéka dipunwaspaos (8-o)
aja-dumèh-dumèh bisa muwus (10-u)
yèn tan pantes ugi (6-i)
sanadyan mung sakecap (7-a)
yèn tan pantes prenahira (8-a)

バラバ Balabak

ゴトロ数6行 
第1行12音節、脚韻 a
第2行3音節、脚韻 'e 
第3行12音節、脚韻 a 
第4行3音節、脚韻 'e 
第5行12音節、脚韻 u(a) 
第6行3音節、脚韻 'e 

キ・ロンゴワルシト作「スラット・ジョコ・ロダン Serat Jaka Lodhang 」から

byar rahina Kèn Rara wus maring sendhang (12-a)
mamèt wé (3-'e)
turut marga nyambi reramban janganan (12-a)
antuké (3-'e)
praptêng wisma wusing nyapu atetebah (12-a)
jogané (3-'e)

キ・パドモスコチョ Ki Padmosukoco の作品


kabalabak jroning jagad gedhe ana, (12-a)
yektine (3-'e)
jagad cilik sinorotan surya, kembar (12-a)
pandhane (3-e)
soring surya ana gunung gung saguja, (12-a)
blegere (3-'e)


ガムブ Gambuh

ゴトロ数5行 
第1行7音節、脚韻 u
第2行10音節、脚韻 u 
第3行12音節、脚韻 i 
第4行8音節、脚韻 u 
第5行8音節、脚韻 o 

Sekar gambuh ping catur, (7-u)

Kang cinatur polah kang kalantur, (10-u)

Tanpa tutur katula tula katali, (12-i)

Kadaluwarsa katutuh, (8-u)

Kapatuh pan dadi awon. (8-o)

メガトル Megatruh

ゴトロ数5行 
第1行12音節、脚韻 u
第2行8音節、脚韻 i 
第3行8音節、脚韻 u 
第4行8音節、脚韻 i 
第5行8音節、脚韻 o 

キ・ヨソディプロ Ki Yasadipura 作「ババッド・タナ・ジャウィ Babad Tanah Jawi 」から

"sigra milir kang gèthèk sinangga bajul" (12-u)
"kawan dasa kang njagèni" (8-i)
"ing ngarsa miwah ing pungkur" (8-u)
"tanapi ing kanan kéring" (8-i)
"kang gèthèk lampahnya alon" (8-o)

(3)トゥムバン・グデ/スカル・アグン Sekar ageng

ギリソ Girisa

 この形式は雄大(mrebawani)の性格を持つ。このムトルムは同名のカカウィンの形式(メータ Meta )から取られている。

ゴトロ数9行 
第1行8音節、脚韻 a
第2行8音節、脚韻 a 
第3行8音節、脚韻 a 
第4行8音節、脚韻 a
第5行8音節、脚韻 a
第6行8音節、脚韻 a 
第7行8音節、脚韻 a 
第8行8音節、脚韻 a

Dene utamaning nata, (8-a)

Berbudi bawa leksana, (8-a)

Lire berbudi mangkana, (8-a)

Lila legawa ing driya, (8-a)

Agung dennya paring dana, (8-a)

Anggeganjar saben dina, (8-a)

Lire kang bawa leksana, (8-a)

Anetepi pangandika. (8-a)

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参考文献
•(Inggris) Bernard Arps, 1992, Tembang in two traditions: performance and interpretation of Javanese literature. London: SOAS
•(Inggris) Hedi I.R. Hinzler, 1994, Gita Yuddha Mengwi or Kidung Ndèrèt. A facsimile edition of manuscript Cod. Or. 23.059 in the Library of Leiden University. Leiden: ILDEP/Legatum Warnerianum
•(Indonesia) Karsono H. Saputra, 1992, Pengantar Sekar Macapat. Depok: Fakultas Sastra Universitas Indonesia. ISBN 979-8184-02-5
•(Inggris) Th. C. van der Meij, 2002, Puspakrema. A Javanese Romance from Lombok. Leiden: CNWS. ISBN 90-5789-071-2
•(Inggris) Th. Pigeaud, 1967, Literature of Java. Catalogue Raisonné of Javanese Manuscripts in the Library of the University of Leiden and other public collections in the Netherlands. Volume I. Synopsis of Javanese Literature 900 - 1900 A.D. The Hague: Martinus Nyhoff
•(Jawa) Poerbatjaraka, 1952, Kapustakan Djawi. Djakarta: Djambatan
•(Belanda) Prijohoetomo, 1934, Nawaruci : inleiding, Middel-Javaansche prozatekst, vertaling vergeleken met de Bimasoetji in oud-Javaansch metrum. Groningen: Wolters
•(Belanda) J.J. Ras, 1982, Inleiding tot het modern Javaans. Leiden: KITLV uitgeverij. ISBN 90-6718-073-4
•(Indonesia) I.C. Sudjarwadi et al., 1980, Seni macapat Madura: laporan penelitian. Oleh Team Penelitian Fakultas Sastra, Universitas Negeri Jember. Jember: Universitas Negeri Jember.


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 というわけで、次回は「スラット・トリポモ」の解説です。

*本文中のgatraの語の表記が最初ガトロなっていました。ジャワ舞踊家、冨岡 三智さまより「本文でgatraをガトロと読んでいますが、ジャワ語読みするならゴトロ、インドネシア語読みならガトラです。」とのご指摘をいただき、9/20付けで訂正しました。冨岡さんありがとうございます!
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by gatotkaca | 2012-09-20 03:11 | 影絵・ワヤン | Comments(0)